こんにちは!
杖についてお話します。
杖の種類
形状
介護保険との関わり
どれを選んだらいいのか
杖の種類
杖は様々な種類があります。
日頃私たちが道端でよくお年寄りの方々が杖をついているのをよく見ると思います。
福祉用具事業所の私からの目線で言うと、
「あーおじいちゃん、この杖じゃなくてこういう杖ならいいのになー」
とか
「あーおばあちゃんの杖、高さ合ってないなー。しかもこれ高さ調整できないやつじゃん」
とか思っちゃう訳ですよ(笑)
大体外で見かける杖の多くはT字杖です。
では、T字杖とはどのようなものか
こういうものです!
ザ・普通です!
シンプルに形がTになってるのでT字杖と言われてます。
もしくは一本杖と言われることもあります。
シンプルであることから歩行状態としては、
少しだけふらつきがある
歩行時に少し痛みがある
ぐらいですね。
続きまして、多点杖!
下のベースが複数個あるタイプです。
様々な形状のベースが各メーカーで開発されています。
後程詳しく説明します。
T字杖よりもベースが大きいため、安定感があります!
また、自立できるので倒れる心配がありません。
ここからは少しマイナー商品です。
ロフストランドクラッチ
握力の弱い方や片麻痺のある方によく出します。
カフがついてて安定感を出してくれます。
プラットホームクラッチ
リウマチや関節炎など握ると痛みが伴う方に向いています。
松葉杖
お怪我されている方で出すことが多いです。
サイドウォーカー
こちらは片手で使う歩行器みたいなものです!
多点杖を使っても不安定さがある、
歩行器を両手に持って歩行はできない片麻痺の方でよく提案します。
ちなみにこちらは多点杖の扱いになります!
形状
先ほどT字杖についてはお話したので、今回は多点杖の話をします。
多点杖はベースが様々な種類あります!
まずは
大きさです。
こちらのようにベースが大きいタイプと…
小さいタイプがあります。
大きい方は安定感がある代わりに、ベースが大きいので歩く際に邪魔になるかもしれない、
フラットではない道路のアスファルトのガタガタなど外で使うには安定感が出ないことがある
といえデメリットがあります。
小さい方は安定感は大きい方に比べて無いが、外でも使いやすい、気軽に使えるというメリットがあります。
つまり、歩行が比較的安定してる方向けになります。
続いてはベースの足の数です。
今までは4つ足がある4点杖でしたが、
こちらのような3点杖もあります。
1番気軽に使える多点杖です。
こちらの楽スマスリーベースはT字杖にも劣らない軽量さがあります。
T字杖でもいいけど、
それより少し安定感は欲しいという方に私はよく提案しています。
先ほどまでの商品と少し違うベースのこのような商品もございます。
介護保険との関わり
今までご紹介した商品たち、
介護保険は使えるの?
と思う方もいらっしゃるかと思いますので、ご説明します。
杖の中でも介護保険が使える商品と使えない商品があります。
介護保険の1,2,3割負担でレンタル可能なのは…
多点杖・ロフストランドクラッチ・プラットホームクラッチ・松葉杖
介護保険の1,2,3割負担で購入可能なのは…
多点杖・ロフストランドクラッチ・プラットホームクラッチ
となります。
T字杖は介護保険がレンタルでも購入でも使えないのです!
そして、松葉杖はレンタルのみが介護保険対象ということになります。
2024年4月より
多点杖・ロフストランドクラッチ・プラットホームクラッチは
介護保険レンタルか介護保険購入のどちらかを選択できるように
なりました。
介護保険レンタルだと機種によって差はありますが、
100〜150円/月(1割負担の場合)
介護保険購入だと
2,000〜3,000円の負担(1割負担の場合)
となります。
もし手配を進めたい場合は
担当されている包括支援センターやケアマネへ相談の上、
福祉用具事業所を手配するように進めましょう。
どれを選んだら良いのか
杖にも種類がたくさんあることがわかったところで
自分にはどの商品がいいのか判断する基準をご説明します。
ポイントは歩行状態と支持基底面です。
支持基底面というのは、
体重を支える面のことです。

両足を閉じて立つより、大股で立つ方が安定しますよね?
これは支持基底面が大きくなるからです。
もしバランスを崩して重心が支持基底面の外に行くと…
体重を支えることができなくなり転倒します。
杖もT字杖と多点杖では支持基底面の大きさが変わってきますし、
更に多点杖の中でもベースの大小でも支持基底面の大きさが変わってきます。
自分の歩行状態で重心が支持基底面から外れない範囲で商品を選ぶことが重要です。
もし歩行が不安定で杖では危ないということであれば、
歩行器の検討が必要になってきます。
今回は以上です!
不明点などありましたら、
お問い合わせフォームか下記のコメントよりご連絡ください!
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