福祉用具選定時のコツは?

介護保険

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こんにちは。

今回は福祉用具の営業活動の中で

「選定」ということに焦点を当ててご説明します!

選定する上で1番大事にしていること

それはヒアリングです!

ケアマネ
ケアマネ

車いすがほしい方がいるので持ってきてください!

これに対して…

私

承知しました!お待ちします!

という返事で終わるはずありません!

これだけでは数々ある車いすの中で何をお持ちしたらいいのかわからないのです!

福祉用具の選定力は「ヒアリング力」で左右されると言っても過言ではありません!

私

どのようなシチュエーションで使われますか?

ケアマネ
ケアマネ

要介護3の方なのですが、ご家族さんが外に連れ出して行きたいのはありますが、1番はデイサービスに行く時に使います。

私

ご利用者様の身長や体型は大体でどのような感じですか?自分で自走されますか?

ケアマネ
ケアマネ

身長は少し小さい145cmぐらいの円背のある細身の方です。自走はされないですね。

私

ありがとうございます。デイサービスなら座ってる時間が長いと思うのでお尻痛くなってしまうかもしれないですよね?除圧できる座クッションを用意した方が良さそうですね。

ケアマネ
ケアマネ

そうしていただいた方が良いと思います!いつ頃お持ちできそうですか?来週の火曜が初回なのでそれまでにお願いしたいです。

私

よし、これでこの車いすとクッションをお持ちすることに決めたぞ!

私

承知しました!ありがとうございます。間に合いますよ!来週月曜の〇〇時はいかがでしょうか?

ケアマネ
ケアマネ

たぶん大丈夫だと思います!ご家族様に伝えておきます。

私はいつもこのようなやり取りをケアマネさんと行い、

商品選定していきます。

このやり取りで私が把握できたこと
  • デイサービスというシチュエーションで主に使われる=長時間座るかもしれない
  • ご利用者は低身長で円背(背中が丸まっていること)、細身であること
  • 自走はできず、後ろから押してもらう介助式が希望

このことから私だと座幅38cm中床介助式の車いすと除圧クッションを選定します。

急に専門用語みたいなことを言っていましたが、

細身の方用の座面が少し低い後ろから押してもらう用の車いす本体、

除圧力があるクッションを選べるということです。

今の会話は電話でのやり取りが多いですが、

やはりタイミングが合えば先にご利用者にお会いして、

実際の身体状況や身長、体型などを把握できることがベストではあります。

しかし、ケアマネさんの段取りの仕方や

事前にお会いできる時間が無いなど

毎度の状況に合わせて、

柔軟にやっていかなければなりません。

そのため多くは電話です。

時にはケアマネさんの事業所に顔出して、

直接お話を聞いて打ち合わせするようにもしています。

ヒアリングできない、情報不足の状態での対応

ケアマネさんは福祉用具のプロではありません。

そのため、ケアマネさんも初めて関わるご利用者であれば

身体状況の把握がうまくできていない場合

病院から身体状況の情報が無いまま急ぎで退院させられてしまう場合など

様々なケースがあります。

そのような状況だと実際に会ったときに確認して選定していくこともあります。

憶測でとりあえずお待ちし、

違った物をお持ちしていたらヒアリングや採寸など行い、

正しい商品を手配していく

ということになります。

福祉用具事業所は様々なシチュエーションから最適な商品選定や行動を取っていく必要があるのです。

採寸も大事!

これまでヒアリングの話をさせていただきましたが、

ご利用者にお会いできた場合は

「採寸」を行います。

採寸をする箇所は商品によって違います!

「車いす」と「歩行器」の2つを紹介します。

車いすはまだいくつかありますが、

この「座位下腿長」と「座位臀幅」の2つを測っておけば、

最低限クリアかなと思ってます。

この座高と座幅で車いす本体サイズの選定ができます。

座高は車いすを足で漕いで移動するかどうかで変わってきます。

下の画像のように足で漕ぐ場合は、

座面高が下腿長とほぼ同じ高さに設定する必要があります。

それ以外はフットレストに足を自然に置けるように+5センチほど座面高を上げる必要があります。

歩行器は床面から手首までの高さが指標になります。

円背など姿勢が通常と違う状態の方もいますので、

あくまで1つの指標として参考程度にしてください。

歩行器もそれぞれ可能な高さ設定範囲があります。

高身長の方に高さが出ない商品をお持ちしても採用されません。

私はこの手首の高さ+3センチほどにしています。

この手首の高さにすると意外と姿勢が少しだけ前傾になってしまい、

ご利用者の視線が下に行きがちになるからです。

(これは私、個人の見解にはなります)

商品選定の流れ

①ヒアリングは必須!

できるだけ情報を仕入れるようにします

ご利用者本人にお会いできるなら必要箇所の「採寸」

どのようなシチュエーションで使いたいのか

ご利用者、家族からどのような要望があるのか

ご自宅へ行けるのならどれぐらいの広さがあるのか

段差はあるのか?あればどれくらい高さがあるのか

などなど確認すべきことはたくさんあります。

②手に入れた情報を元に必要な商品を選定していく

例えば、歩行器だと…

・コンパクト

・買い物に使いたい

・途中で休憩したい

という3つの要望があるとすると


このような買い物かごを乗せれるタイプが想定できるようになります。

・バスを使いたいため軽量タイプが良い

・通院で使うぐらいで荷物はそんなに入らなくても良い

という要望の場合は…


このような軽量重視タイプが想定できます。

③実際にお持ちして要望に合っているか確認していく

この流れで選定、納品を行なっていきます。

そのため、

それぞれの商品の特徴を理解しておくことはやはり大事になります。

それはやはり普段から商品をたくさん手に取っている私たち、

福祉用具事業所の仕事になります!

そのため福祉用具事業所の営業は各々に「お気に入り商品」があります!

「このパターンならこの商品で間違いない!」というのがあります。

それが各々の営業の特徴になってくるのかもしれません。

私のお気に入り商品もまたの機会にご紹介します!

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