こんにちは!
今回は私の得意分野でもある手すりについてお話します。

介護保険だと住宅改修工事とレンタルの2種類がある
住宅改修工事とレンタルのそれぞれの特徴と違い
どっちが結局いいの?
それではいきましょう!
タイトルの通り、介護保険で手すりを利用するとなった場合、
住宅改修工事とレンタルの2種類でご案内ができます。
住宅改修工事とレンタルのそれぞれの特徴を理解することで、
どちらを選択するべきかなどもわかってきます。

住宅改修工事手すり
ここからは私がよく活用しているマツ六社の施工事例集の事例を織り交ぜながらご説明します。

https://www.mazroc.co.jp/technical/pdf/sekoujireishu.pdf
手すり工事というと…


このような感じなのを想像できるかと思います。
これらに共通して言えることがあります。
「壁に付いている」
ということです。
室内手すりは基本として「壁」に付けることがほとんどです。

こちらのように外手すりは壁がない箇所が多いため、
支柱を立ち上げて設置することが多いですが、
室内の場合だと支柱を立てるスペースが限られていることからほとんどが壁付になります。
そして、一度工事すると、
「長く使える」
という特徴も持っています。

レンタル手すり

https://www.mazroc.co.jp/technical/pdf/setchijireishu.pdf
レンタル手すりもマツ六社のレンタル事例集を引用させていただき説明します。
レンタルは何が特徴なのでしょうか。
「壁だけでなく、空間にも気軽に設置できる」ことです!

例えば、こちらのような「つっぱり式手すり」があります。
福祉用具、福祉業界では「ベスポジ」と言われてます。
これは床と天井で突っ張ったら手すりになるという物です。
これは私もよく提案して納品します!
これは天井強度が問題無ければどこにでも設置が可能です。
この写真だと壁から離れた空間に設置がされてます。
これがレンタル手すりの特徴の一つなのです!
他にもこのように布団やベッドの起居動作に使える置き型手すりもあります。
ちなみに、こちらの商品は業界では「たちあっぷ」と呼ばれてます。


このようなものは住宅改修では再現ができません。

突っ張りと横手すり、置き型をうまく組み合わせればこのような設置もできます。

こちらは室内になります。
アイデア次第で提案は無限大です!
これもレンタル手すりの面白さでもあります!
私も提案する際は色々な手すりの種類を頭に浮かべて、
寸法やご利用者の歩行状態、住環境から最適な組み合わせを考えています。

住宅改修工事とレンタルの違い
ここまで2つの特徴を説明しましたが、
違いを先に説明してしまいましたが、
1つ目は「壁付と空間付け」の違いです。
あと3つ大きな違いがあります。
1つは…
「介護保険を使う際の設置までのスピードの違い」です。
どういうことか説明します。
まず、住宅改修は介護保険を利用する場合は申請が必要になります。
それまでに見積の作成や役所へ申請→許可を待つ→許可されたら工事と
工事して取付までにいくつか段取りがあります。
見積のための打ち合わせ採寸、図面取りから工事着工まで3〜4週間ぐらいはかかるイメージでいていただければと思います。

えー!そんなにかかるの?今、夫がフラフラなのにそんなに待てないわよ!
って方はいますよね?
一方、介護保険を利用して手すりレンタルする場合は、
基本的にすぐに利用ができます!
ケアマネがケアプランに追加するという話ができればすぐに納品が可能になります。
私が所属する事業所もそうですが、
緊急用にレンタル手すりが倉庫にたくさんあります。
ケアマネさんが急ぎの指示でいただければ、
当日納品を行います。
そのため、急ぎの場合はレンタル手すりが優位になります。
そのため工事を希望の場合は工事するまで一時的に介護保険レンタルをされる方もいらっしゃいます。
手すりと言っても工事とレンタルで様々な提案の仕方があるのです。
2つ目になります!レンタル手すりは
「跡が残りにくい」という特徴も持っています。
不要になればすぐに取り外しできます。
これは「賃貸住宅の方」には大事なことです。
退去時の原状回復が必要な賃貸住宅の場合は
基本的には住宅改修工事は難しいです。
そのため跡が残りにくいレンタル手すりは非常に有効になります。
また、持ち家のご利用者でも

工事して跡が残るのはなんか嫌だなー。家に手を加えたくない
と思う方もいらっしゃるので、その際もレンタル手すりでの案内をします。
今のところ、レンタル手すりは便利なことが多いなと思いますよね。
3つ目です!
「費用面」です。
例えば、介護保険1割負担のご利用者がトイレに手すりがほしいとします。
・住宅改修工事の場合

先ほどのこちらの画像のように設置したら、
ご利用者1割負担:5,000円しました。
・レンタルの場合

このように設置し、
月額1割負担で350円でレンタルします。
レンタルは解約の希望がない限りは毎月請求が来ますので、
もし15ヶ月使い続けると…
5,250円の負担となり、
住宅改修工事の負担額を上回ります。
つまり、長期的に使うことが見込まれる場合は
住宅改修工事の方が費用面を抑えることができます。
しかし!
ご利用者によって疾病などによって歩行状態や立ち座り、昇降動作が急速に低下する場合があります。
そこも考慮しながら考えることをオススメします。
もしどちらにしたらよいかわからない場合は、
担当しているケアマネや包括に相談しましょう!

どっちが結局いいの?
今までの説明からお気づきの方もいらっしゃると思いますが、
結論としては、
「個々の状況で至急の場合はレンタル手すりを検討、
ご利用者の状況や今後を考慮して、長期的に使う予定ならば住宅改修工事を検討していく」
これが私が思う最善の考え方かと思います。
また別の記事で住宅改修工事手すり、レンタル手すり
それぞれの詳細なご説明させていただきます。

コメントを残す